ECU統合を超えて:HW–SWデカップリングによるSDVアーキテクチャ
ソフトウェア定義車両(SDV)への移行は、ECUの統合を超え、車両全体のアーキテクチャをソフトウェア中心に再設計する変革です。コックピットやADASから、ボディ・シャシー、さらには安全制御へとソフトウェア定義の領域が広がる中、異なるOSと要件を一つのハードウェア上で安全に共存させるための基盤が重要になっています。
本セッションでは、AIコンピューティングからSafety MCUまでをカバーするSDVアーキテクチャと、ハードウェア・ソフトウェアのデカップリングの意義を解説します。Android、Linux、AUTOSAR Classic、RTOS、AIワークロードが共存する環境において、機能安全、サイバーセキュリティ、リアルタイム性を確保するために、ハイパーバイザーが果たす役割を紹介します。
NVIDIA ThorやRenesas R-Car X5Hなどの高性能SoCにおけるマルチドメイン統合の動向と、Android AutomotiveおよびVirtIOを活用した仮想化構造を通じて、業界のアーキテクチャの変化を概観します。続いて、ISO 26262 ASIL-D認証を取得したPEGASUSハイパーバイザーのCPU・MCU対応アーキテクチャ、ハードウェア資源の分離、OS間での障害やサイバー脅威の波及を抑制するアイソレーション技術を説明します。また、セキュアブートローダーGAIAの開発プロセスにおけるAutomotive SPICE® v4.0 Capability Level 2の達成事例も紹介します。
さらに、NVIDIA Thorを用いたマルチOSデモを通じて実ハードウェア上の仮想化構成を紹介し、対応プラットフォームと評価環境を活用してSDVアーキテクチャの検証を始める方法を案内します。
車載ソフトウェアやE/Eアーキテクチャの設計に携わるOEM・Tier 1・Tier 2のエンジニア、技術企画担当者に向けて、多様なソフトウェアを安全に統合し、ハードウェアへの依存度を低減するための設計の方向性を提示します。
プロフィール
サンボム・ソ(博士)
PERSEUS Co., Ltd. 創業者 兼 CEO
関連資料
ECU統合を超えて:HW–SWデカップリングによるSDVアーキテクチャ — 講演資料(日本語)
SDVアーキテクチャの変化、ハードウェア・ソフトウェアのデカップリング、マルチOS環境におけるハイパーバイザーの役割を紹介する日本語の講演資料です。PEGASUSのCPU・MCU仮想化アーキテクチャ、機能安全とソフトウェアのアイソレーション、VirtIOを活用した仮想インターフェース、NVIDIA Thorを用いたデモ、対応プラットフォームに関する情報を掲載しています。
PERSEUS_EdgeTechPlus_20261118_SDV_Architecture_JP.pdf